サーフィン初心者が絶対知っておくべき危険&よくある失敗【完全版ガイド】
サーフィンは“自然を相手にするスポーツ”であり、
正しい知識なしに海へ入るとケガや事故のリスクが高まります。
特に初心者に多いのが、危険を正しく理解していないまま海に入ることや、
知識不足から生まれるよくある失敗です。
この記事では、これからサーフィンを始める人が絶対に知っておきたいポイントを、
具体例付きでわかりやすく解説します。
「命を守りながら上達する」ために、必ず最後までチェックしておきましょう。
1. 初心者が知っておくべき“海の危険”
1-1. リップカレント(離岸流)
初心者が最も知っておくべき危険がこの「リップカレント(離岸流)」です。
沖へ強く流される見えない“海の川”のようなもので、毎年多くの事故の要因になっています。
- 目に見えないことが多い
- 一度入ると自力で岸へ戻れないこともある
- パニックになると体力消耗でさらに危険
見分け方の例
- 一部分だけ波があまり割れていない
- 白波が少なく、水面が黒っぽく見える
- 泡が沖へ向かって流れているように見えるゾーンがある
初心者はまず、波情報サイトや監視員のアナウンスで
「離岸流がどこにあるか」を把握し、危険な場所には近づかないようにしましょう。
1-2. セット波による“突然の大波”
サーフィンでは通常の波より大きい「セット波」が定期的に入ります。
初心者は波待ちに集中しすぎて、後ろから来るセットに気づかないことが多いです。
- 不意を突かれるとパニックになる
- ボードに巻き込まれてケガをしやすい
- インサイドへ一気に押し戻され、泳いで戻る距離が増える
常に沖側を見て、セットの周期や波の大きさを把握する「観察力」が欠かせません。
1-3. ボード同士の衝突
初心者に多いのが、他のサーファーとの接触事故です。
特に混雑した海では、パドル中の衝突やワイプアウト時の接触が頻発します。
- ラインナップへ一直線に向かい、人とぶつかる
- ワイプアウトしてボードが手から離れ、暴走する
- 前乗り(ドロップイン)してしまい衝突しかける
サーフボードは硬く、フィンは鋭利です。
ケガにつながる確率が高いため、周囲のサーファーの位置と進行方向を常に確認しましょう。
1-4. サーフボードによる自己負傷
意外と多いのが、自分のボードでケガをしてしまうケースです。
- ワイプアウト時にフィンが足や脚を切る
- ボード先端(ノーズ)が胸や顔に当たる
- リーシュコードが手足に絡んでバランスを崩す
特に浅い場所では、無理にダイブしたり飛び込んだりせず、
しっかりボードをコントロールする意識が大切です。
1-5. 海底(リーフ・岩)でのケガ
ビーチブレイクでも場所によっては浅く、リーフポイントではさらに危険度が増します。
- 浅い場所ではヘッドファーストのダイブは厳禁
- ジャンプして波を越えると、岩や海底に足をぶつけることもある
- 立ち上がるときは足裏で海底を確かめながらゆっくり立つ
初めて入るポイントでは、事前に地形や干潮・満潮時の変化をローカルやショップで確認しておきましょう。
2. 初心者がやりがちな“よくある失敗”
2-1. いきなり大きい波へチャレンジする
初心者が最もやってしまいがちなのが、自分のレベルを超えた波に挑戦してしまうことです。
- SNSのムービーや動画に影響されて無理をする
- 周りの中級者に合わせてしまう
- 「せっかく来たから乗りたい」と焦ってしまう
その結果、パドル不足で巻かれたり、沖へ流されたりと、危険が一気に増します。
初心者向けのサイズの目安は、腰〜腹くらいで、面が整っていて、混雑していないポイントです。
自分のレベルに合ったコンディションを選ぶことが、安全にも上達にもつながります。
2-2. 基本姿勢(フォーム)が崩れている
サーフィンの上達をもっとも妨げるのが、間違った基礎フォームのまま続けてしまうことです。
- 目線が下がり、バランスが不安定になる
- 胸が立たず、前傾姿勢になってボードが走らない
- 前足が内側に入りすぎてレールが引っかかる
- 足の幅が狭すぎてフラつきやすい
陸上でのテイクオフ練習を繰り返し、正しいフォームを体に染み込ませておくことで、
海の中での成功率が大きく変わります。
2-3. パドル不足で波に置いていかれる
初心者が最初にぶつかる壁が「パドルの弱さ」です。
波に乗る以前に、まっすぐ進む力が足りていないことが多いです。
- 水を深くキャッチできていない
- 左右のストロークのリズムがバラバラ
- 腕だけで漕いでいて、肩や背中の筋肉が使えていない
- ボードの上でバランスが悪く、パドル中に失速する
パドルは「サーフィンのエンジン」です。
陸トレやスイムで基礎体力を上げつつ、正しいフォームを意識して練習しましょう。
詳しくはこちら→パドリングの正しいやり方と疲れないコツ【サーフィン初心者向け】
2-4. 波の選び方がわからない
初心者は目の前の波にすぐ手を出しがちですが、大事なのは「乗るべき波を選ぶこと」です。
- すでに崩れている波に突っ込んでしまう
- サイズだけを見て選び、力のない波に乗ろうとして失速
- 浅い場所のショアブレイクへ手を出してしまう
波のピーク位置や崩れ方を観察し、「どの波なら乗りやすいか」を意識しながら波待ちするだけでも、
テイクオフの成功率が変わってきます。
2-5. 焦って無理にテイクオフする
初心者は「早く立ちたい!」という気持ちが先行しがちです。
- パドルが途中で止まってしまう
- 波がまだ押していないうちに立とうとして失敗
- テイクオフのタイミングがズレて毎回ワイプアウト
テイクオフは、波のパワーゾーンに押された瞬間がベストタイミングです。
焦らず、しっかりと最後までパドルしきってから立つ意識を持ちましょう。
詳しくはこちら→【保存版】サーフィン初心者が「テイクオフできない」原因と上達のコツ|僕もここでつまずきました |
2-6. 人の進路に入ってしまう(前乗り)
もっとも嫌われる行為のひとつが「前乗り」です。
初心者は悪気なくやってしまうことが多いですが、危険度もトラブルのリスクも高い行為です。
- ピークにいるサーファーが最優先であることを理解する
- 波の進行方向(レフト・ライト)を確認する
- 迷ったら「乗らない」判断をする勇気を持つ
ルールとマナーを守ることで、互いに気持ちよくサーフィンを楽しむことができます。
詳しくはこちら→サーフィンの前乗り(ドロップイン)の意味・仕組み・防ぐ方法|初心者が絶対に知るべきルールと僕の失敗談 |
3. 初心者でも事故を防ぐための“安全ルール”
3-1. 海に入る前のチェックリスト
海に入る前に、最低限次のポイントはチェックしておきましょう。
- 風向き・風の強さ
- 潮位(満潮・干潮)とタイミング
- 波のサイズ・周期
- リップカレント(離岸流)の位置
- 混雑度と自分のレベルが合っているか
このチェックだけでも、事故のリスクを大きく減らすことができます。
3-2. 基本マナーを守る
サーフポイントには、それぞれのローカルルールや雰囲気があります。
共通して言えるのは、「邪魔をしない」「危険な行為をしない」ということです。
- ローカルサーファーの邪魔をしない
- ラインナップでは順番を守る
- 横入り・前乗りをしない
- ワイプアウトしてもボードを手放さないように注意する
「海はみんなのもの」という意識を持ち、マナーを守って楽しみましょう。
詳しくはこちら→サーフィン初心者が知っておくべき基本ルール10選|安全に楽しむための必須マナーガイド |
3-3. 迷ったら「入らない勇気」
経験者でもコンディションが悪い日は見送ります。
初心者はなおさら、「今日は厳しそうだからやめておこう」という判断が命を守ります。
無理をして怖い思いをすると、サーフィンそのものが嫌になってしまうこともあります。
長く続けるためにも、「無理をしない」ことを徹底しましょう。
4. まとめ:危険を知ることは“上達の近道”
サーフィンは自然を相手にするスポーツであり、危険は必ずあります。
しかし、正しい知識を持ち、海を理解し、基本を徹底することで事故リスクは大幅に減らすことができます。
- 無理をしない
- 観察力を身につける
- 基礎を徹底する
この3つを意識するだけで、初心者の失敗のほとんどは防げます。
安全に楽しみながら、少しずつステップアップしていきましょう。
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