【保存版】サーフィン初心者におすすめのワックス|選び方と比較ポイント
「サーフィンのワックスって種類多すぎて、結局どれ買えばいいの?」
「オススメのワックスを知りたい」
この記事はそんな方へ向けて書いています。
サーフィンを始めたばかりの人が、ほぼ100%つまずくのが“ワックス選び”です。
結論から言うと、最初の1〜2個は「ベースコート+自分のホームポイントの水温に合ったトップコート」だけ押さえておけばOKです。
この記事では、
- サーフィンワックスの種類と役割
- 初心者が失敗しない選び方
- 水温別のおすすめワックス比較
- 「まずはこの2個を買えばOK」という鉄板セット
を、これから始める人目線でわかりやすくまとめました。
「とりあえずこれを買えば失敗しない」という答えがほしい人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
1. サーフィンワックスの基礎知識
1-1. そもそもワックスって何をしている?
サーフボードのデッキ面(表側)はツルツルしているので、そのまま乗ると足がツルッと滑ってしまいます。
そこで、デッキにワックスを塗って「小さなデコボコ(ビーズ)」を作り、グリップ(摩擦)を生み出すのがワックスの役割です。
ワックスが合っていないと、
- 立ち上がった瞬間に足がズルッと滑る
- パドル中にお尻や胸が滑って疲れやすい
- テイクオフの成功率が落ちる
と、初心者にはかなり致命的です。
詳しくはこちら→【保存版】サーフィンワックスの種類と選び方|水温別&塗り方まで完全ガイド |
1-2. ベースコートとトップコートの違い
多くのブランドでは、ワックスは大きく2種類に分かれます。
- ベースコート(BASE / BASECOAT)
- 硬めのワックス
- ボードに“土台”となるしっかりしたデコボコを作る
- オールシーズン用として表記されることも多い
- トップコート(COLD / COOL / WARM / TROPICALなど)
- ベースより柔らかい
- 水温に合わせて種類が分かれている
- 実際に足がグリップする部分の感触を決める
イメージ:ベースコート=路面、トップコート=その上のタイヤ
ベースがしっかりしているほど、トップコートが“食いつきやすく、長持ち”します。
1-3. 水温別ワックスの種類
ワックスは、海水温に合わせて硬さが変わるように作られています。代表的な水温帯の目安はこんな感じです(メーカーによって多少差があります)。
- COLD(コールド):〜14〜15℃くらい(真冬・ブーツやグローブの季節)
- COOL(クール):13〜19℃前後(冬〜春・秋)
- WARM(ウォーム):18〜24℃前後(春〜秋のメインシーズン)
- TROPICAL(トロピカル):24℃〜(真夏・南国レベルの高水温)
- BASE(ベースコート):下塗り用(基本オールシーズン)
ポイントは、水温に合わないワックスを使うと性能が落ちること。
- 暑いのに「COLD」を使う → 柔らかすぎてベタベタ・すぐ溶ける
- 寒いのに「TROPICAL」を使う → 硬すぎて全然デコボコができない
2. 初心者が選ぶべきワックスの条件3つ
では、数あるワックスの中から、初心者はどう選べばいいのか?
最低限おさえたいポイントはこの3つです。
2-1. 水温に合っていること(最重要)
いちばん大事なのは自分がサーフィンする海の水温に合っているか。
同じブランドでも、
- BASE(ベース)
- COLD
- COOL
- WARM
- TROPICAL
と、いくつか種類があります。
ホームポイントの「だいたいの季節の水温」をざっくり決めて、まずはそこに合わせた1種類から始めると失敗しにくいです。
2-2. ベースコートが用意されているか
初心者は特に、ベースコート併用を強くおすすめします。
- ベースなし → 最初のデコボコが作りにくい、すぐ剥がれる
- ベースあり → 一度しっかり作れば、上からトップコートを重ねるだけでOK
迷ったらこれ|SEX WAX クイックハンプス(ベース+トップ)
・世界中のサーファーが使っている超定番ワックス
・ベースコート+水温に合ったトップをそろえれば、日本のほとんどのポイントに対応できます
・「とりあえず失敗したくない」初心者の1セット目にぴったりです
最近のガイドやショップでも、「ベース+トップ」の2層構成を推奨するケースが多いです。
2-3. 入手しやすさ&価格
ワックスは消耗品なので、
- 近くのサーフショップやネットで同じシリーズを買い足しやすいか
- 価格が無理なく続けられるか
も意外と大事です。
有名どころ(例:SEX WAX、STICKY BUMPS、FCS、FU WAXなど)は、日本のショップや通販でも手に入りやすく、ラインナップも豊富です。
3. 【比較】初心者向け・ワックスタイプ別の特徴
ここからは、初心者がよく迷う「どのタイプを買えばいいの?」を比較しながら整理します。
3-1. パターン①:オールシーズン用1個で始める
一部ブランドには、「ALL TEMP」「オールシーズン」といった表記のワックスもあります。
メリット
- とりあえず1個だけ買えば始められる
- 水温を細かく気にしなくていい
- 荷物も少なくてラク
デメリット
- 真冬・真夏など極端な水温では性能が落ちやすい
- ベストなグリップというより「無難にそこそこ」になりやすい
「まず1回レンタルボードで海に行く」レベルならこれでもOKですが、
「これから続けていきたい」人には、少し物足りないことが多いです。
3-2. パターン②:水温別トップコートだけを使う
次に多いのが、水温別トップコート1個だけで塗るパターン。
メリット
- パッケージの「WARM」「COOL」などが分かりやすい
- 価格が安く、1個から始めやすい
デメリット
- ベースがないと、デコボコが作りにくく、すぐツルツルになる
- 特にツルツル新品ボードだと、初心者は塗り&グリップに苦戦しがち
実際、「ベースコートは絶対必要ではないけど、あった方がトップが長持ちする」といった意見も多いです。
3-3. パターン③:ベースコート+水温別トップコート(おすすめ)
一番おすすめなのが、“ベースコート+自分の水温帯に合ったトップコート”の2個セットです。
メリット
- 一度ベースを作れば、トップを重ね塗りするだけでOK
- デコボコがしっかりしているので、グリップが安定
- トップコートが長持ちしやすく、結果的にコスパも良い
デメリット
- 最初に2個買う必要がある
- 塗る工程が少しだけ増える
とはいえ、初心者ほど
「ちゃんと立てたのに足がズルッと滑る」
というストレスを感じやすいので、最初からこのパターンで揃えたほうが上達も早いです。
4. 結論:初心者が“絶対買うべき”ワックスはコレ
ここまで踏まえて、「初心者が最初に買うべきワックス」を具体的にまとめると…
4-1. 最低限そろえたい基本セット
- ベースコート(BASE / BASECOAT)を1個
- 自分のホームポイントのメインシーズンに合ったトップコートを1個
「関東〜関西の多くのポイントで春〜秋メイン」
- ベースコート ×1
- WARM(18〜24℃前後)
オススメWARMワックス3選
迷ったらこれ|SEX WAX クイックハンプス(ベース+水温別)
・世界中のサーファーが使っている超定番ブランド
・水温別に「COLD / COOL / WARM / TROPICAL」がそろっていて、日本のどのエリアでも対応しやすい
・ほどよいグリップで、初心者でも塗りやすく扱いやすいワックスです
コスパ重視なら|Sticky Bumps(スティッキーバンプス)
・価格が少し安めで、初めてでも手に取りやすいワックス
・やや固めで減りにくく、夏場でもベタベタしすぎない質感
・「とりあえず1個置いておきたい」サブ用ワックスにもぴったりです
グリップ重視なら|Fu Wax(フーワックス)
・プロサーファーにも愛用者が多い、超ハイグリップ系ワックス
・少しねっとりした感触で、とにかく足が滑りにくいのが特徴
・価格はやや高めなので、「テイクオフに慣れてきた中級者〜上達を目指す初心者」におすすめです
「冬もやるつもりで、水温が低いエリア」
- ベースコート ×1
- COOLやCOLDを1個(冬用として)
オススメCOOLワックス3選
COOL(水温目安:だいたい15〜20℃前後)向けおすすめワックス比較
春先〜初夏、秋口など、水温が少し冷たい時期に使いやすいCOOL帯のワックスを3つピックアップしました。
「とりあえず1つだけ試したい」人は①、「コスパ重視」なら②、「グリップ命」なら③を選ぶと失敗しにくいです。
① 迷ったらこれ|SEX WAX QUICK HUMPS COOL
・定番ブランドのCOOLタイプで、日本の春〜秋前後に使いやすい温度帯
・ほどよいグリップで、初めてのCOOLワックスとしてバランスが良い
・すでにWARMを使っている人が、少し水温が下がった時期に乗り換える1本としてもおすすめ
② コスパ重視なら|Sticky Bumps COOL
・価格が手頃で、まとめ買いしやすい定番ブランド
・やや固めで減りにくく、頻繁に海に入る人のストック用にも◎
・「COOL帯を1シーズン通してガンガン使いたい」という人に向いています
「真夏だけちょっとやってみたい」
- ベースコート ×1
- TROPICAL or WARM(夏の水温に合わせて)×1
オススメTROPICALワックス3選
TROPICAL(水温目安:だいたい24〜30℃以上)向けおすすめワックス比較
真夏のハイシーズンや、南国エリアのように水温が高いコンディションで使いやすいTROPICAL帯のワックスを3つピックアップしました。
「まず1つだけ試したい」人は①、「コスパ重視」なら②、「グリップ命」なら③を選ぶと失敗しにくいです。
① 迷ったらこれ|SEX WAX QUICK HUMPS TROPICAL
・真夏〜常夏エリア向けのTROPICALタイプで、ワックスが溶けにくい硬めの質感
・ベタつきすぎずサラッとした乗り味で、暑い日のサーフィンでもグリップをキープ
・すでにWARMやCOOLを使っている人が、真夏だけ切り替える1本としてもおすすめ
② コスパ重視なら|Sticky Bumps TROPICAL
・価格が手頃で、まとめ買いしやすい定番ブランドのTROPICALタイプ
・かなり硬めで減りにくく、真夏に毎週のように海に通う人のストック用にも◎
・「南国トリップ用に何個か常備しておきたい」という人にも向いています
という組み合わせが使いやすいです。
4-2. ブランドは「有名どころ」から選べばOK
ワックスに関しては、大手サーフブランドのものを選べば性能差はそこまで大きくありません。
- 国内外で定番のブランド
- 日本のサーフショップや通販で普通に売っているブランド
から選べば、初心者レベルでは十分です。
むしろ大事なのは、
- 水温表記をちゃんと見る
- ベース+トップの2層構成にする
この2つです。
5. 初心者がやりがちなNGなワックス選び
5-1. 「なんとなく」で適当に買う
よくあるのが、
- パッケージの色だけで選ぶ
- 「安かったから」「友達がそれ持ってたから」
という理由だけで買ってしまうパターン。
ワックスは水温と用途(ベース or トップ)を見ないとほぼ意味がありません。
最低限、パッケージの
- BASE / COLD / COOL / WARM / TROPICAL
- 適応水温(℃で書いてあることも多い)
はチェックしましょう。
5-2. スノボ用・別ジャンルのワックスを使う
たまに見かけるのが、スノーボード用のワックスや、ただのろうそく・パラフィンを代用してしまうケース。
- 成分や硬さが違う
- サーフボードの素材に合っていない
- グリップ力も全然足りない
と、デメリットだらけなので絶対にやめましょう。
必ず「SURF WAX」「SURFBOARD WAX」とハッキリ書いてあるものを選んでください。
5-3. ベースコートなしでずっとトップコートだけ
最初は「ベースって本当に必要?」と思いがちですが、
新品ボードでベースなしだと、
- いくら塗ってもデコボコが育たない
- すぐにツルツルに戻る
と、初心者にはかなりハードモードです。
最初の1セットくらい、ちゃんとベースから入れてあげるほうが結果的にラクでコスパも◎です。
6. ワックスを長持ちさせるちょっとしたコツ
せっかく選んだワックスも、使い方が雑だとすぐダメになってしまいます。
最後に、初心者でもできる“ワックス長持ちテク”を簡単に紹介します。
6-1. 初回はしっかり時間をかけてベースを作る
初めてのワックスアップでは、
- ベースコートを時間をかけてしっかり塗る
- デッキ全体に「粒々の山」ができるまで続ける
- その上からトップコートを軽く重ねる
一度しっかり作れば、次回からはトップコートを軽く足すだけでOKな状態になります。
6-2. 直射日光を避けて保管する
ワックスは熱に弱く、車内放置や直射日光の下に置いておくと、
- ベタベタに溶ける
- デコボコがダレる
原因になります。
サーフィン後は、なるべく日陰や室内で保管する習慣をつけましょう。
まとめ:最初の一歩は「ベース+水温に合ったトップ」の2個セット
この記事のポイントをもう一度まとめると…
- ワックスはベースコート+水温別トップコートの2種類が基本
- 水温に合っていないワックスは、グリップ力がガタ落ち
- 初心者は
- ベースコート ×1
- 自分のホームポイントのメインシーズンに合ったトップコート ×1
この2個をそろえればOK
- ブランドは、有名どころを選んでおけば大きな失敗はない
- 適当に選んだり、スノボ用ワックスなどを代用するのはNG
「どれを買えばいいかわからない」と悩んで動けないより、
ベース+自分の水温帯トップの“鉄板セット”をサクッと揃えて、どんどん海に入っていきましょう。
まとめてそろえたい人向け|コーム+ケースのセット
「とりあえず一式そろえたい」という人は、ワックス本体だけでなく、削るためのコームや持ち運び用ケースがセットになったタイプも便利です。
車の中がワックスでベタベタになるのを防ぎつつ、海に行くたびにサッとメンテナンスできます。
関連記事
・【保存版】サーフィンワックスの種類と選び方|水温別&塗り方まで完全ガイド |
・【2025年版】サーフィン初心者の始め方完全ガイド|必要な道具と練習・安全対策まで |



